個性的な声でないと声優になれない?
個性的な声でないと声優になれないのでしょうか?そんなことはありません。
個性的な声は諸刃の剣でもあります。印象が強いため、特定の役を手に入れやすいのですが、その一方、役柄が固定してしまう恐れもあり、飽きられてしまう可能性もあります。
プロの現場では、本人によって作られた、いわゆる萌え声やイケボというものは敬遠されます。
萌え声というものは、可愛らしいキャラクターに命を吹き込むことにより、自然発生的になるものではないでしょうか?
イケボというのはカッコつけることを徹底的に排除するからこそ生まれるのではないでしょうか?
今萌え声やイケボとして名を馳せている声優さんは、そうした活動を続けてきた賜物でしょう。
プロの世界では、特徴的な声より、大きな声、強い声、耐久性のある声が求められます。美声である必要もありません。ただ、ハードなスケジュールに耐えられなければなりません。それができた上で、表現力を問われます。声優の養成所や学校などで、トレーニングして強化していくことになるでしょう。
声に関して、特に注意したいのは、アニメの吹き替えを真似したような声色を作っている人です。声優を目指す人のするべき練習ではありません。変な癖がついてしまい、養成所や学校に入ったとき、修正が大変で苦労することになるでしょう。
特徴的な声は諸刃の剣。個性的な声より、耐久性のある声になろう。そして、表現力を磨いて、様々な役をできるようになろう。